グローバル機械工学人材交流プログラム

留学生の1日

精密機械工学専攻
金研究室修士1年
森下 靖久

精密機械工学専攻 金研究室修士1年 森下 靖久
留学先:スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)

7時:起床
だいたい共同スペースを共有するルームメイト4人もこの時間に起きます。つまり、キッチンが混みます。なので、みんなよりちょっと早く起きるか後から起きるかが習慣。現地で購入した最安寝具使ってたので、オフトゥンとの決別は楽勝ですね♪
朝ごはんは基本コンフレーク(おなじみケロッグ等)やヨーグルト、フルーツ。少食なのでさくっと食べつつ、ランチの準備をします。

8時:出家
我が寮Bournonneteは幸いにしてEPFL駅から4駅。歩いても30分かかりません。
自転車を借り損なってしまった私は、定期も買わず徒歩で通うことにしました。

通学路。トロリーバスも走るので架線があります。看板にEPFLが出てますね

冬は辛いかなと思いきや意外にも体感温度は日本より温かかったです。二回ぐらい結露気味だったときはちょっと怖かったですが。
フランス語のリスニングをしながら、大学へ向かいます。足元に注意しないと、ちょこちょこナメクジが路上にいるのはかなり不快。

9時30分:ラボ着
いつも8時~9時の間に研究室に着いていました。研究室の他の学生もほぼこの時間には来ます。自分は一番目か二番目着が多かったです。英語も拙く知識も大したことないジャパニーズ留学生なので、遊びに来たと思われるのは嫌だったのでやる気アピールも兼ねて早めに顔を出していました。

週一くらいで日本の研究室の教授や学生とスカイプMTGをおこなっていましたが、時差を考えて朝8時から開始することが多かったです。

研究活動開始
着いたら早速研究開始です。ケミカルラボ等は他研究室と共有だったりするのですが、性能の良い機材が早いもの勝ちだったりするのでその意味でも早起きは三文の得です。

11時30分:ランチタイム
ちょっと早いですが、ランチタイム。12時前後だと、授業終わりの学生で混雑してしまうからです。だいたい研究室のみんなで毎日食べに行きます。EPFLには、カフェテリアが沢山あります。毎日のようにちょっぴりジャンキーな屋台も来ます。しかしここはスイス、ランチ代もお高くついてしまいます。基本的に9CHF~(1000円~)です。一番安いパスタとかでもこのお値段。なので、基本的に自分はお弁当(といってもパンとソーセージやハム、チーズといった簡単なもの)を持っていってました。アジア系の留学生は同じようにお弁当持参が多かった一方、欧州系の学生は毎日外食してました。報酬の差でしょうか・・・

週1くらいは食堂に。研究室でも人気なタイフード・カフェ。野菜はセルフサービスで盛れます。10CHF。

週に一回、主に月曜のランチ後に研究室全体でのMTGがありました。二人ぐらい学生が進捗報告や文献調査共有をするのですが、いつも議論は白熱していました。

さて、自分の研究活動に戻ります。お昼後に指導してくれる先輩に相談することが多かったです。十分に問題点について議論が出来るよう、予めパワポに整理した情報や自分の意見を書いて送っていました。
ランチ後といえば、誰しもに襲う睡魔。特に大学で推奨されてるわけではありませんでが、自分は必要だと思ってるので遠慮なく寝る派です。
話が飛びますが、写真はEPFLの代名詞的な建物、ロレックスセンター。図書館や書籍部、ホールが入っています。そして、昼寝に最適な場所も提供してくれます。
大きなクッションを3つ並べば、気持ちいい寝床の出来上がり~。実際、多くの多くの学生がこうやって寝ています。お昼寝ラッシュ(?)時はクッションの取り合いです。
寝心地の良さのあまり、気がついたら日が傾いてたなんてこともしばしば...

18時:脱らぼ
基本的に研究室の学生の大半は、5時―6時半の間に帰ります。朝早く来て夕方早く帰る、という理想的な研究生活です。自分もこの時間に帰るか、19時過ぎまでパソコンで作業していることが多かったです。19時になると毎日掃除の人が来ます。また、建物に学生証をかざさないと入れなくなります。
ちなみに、夜遅くまでいると学生証剥奪の噂・・・というものを過去の先輩の資料で見ましたが、そんなことは無かったです。日付が変わるまで研究室にいた時警備員さんが来ましたが、ぼんそわーですみましたし、先述の図書館も毎日夜0時までやっています。試験前に混雑するのはどこも同じですね 笑

19時:帰宅・自炊
そもそも、みんな早く帰るのにはわけがあります。スーパーが閉まってしまうのです。
自分は基本的にEPFLに隣接するスーパーで日々の食材を買っていました。ランチでさえあのお値段ですから、夕食の自炊も必須です。24時間空いてる安い牛丼屋なんてブ○ック企業も勿論ありません。スーパーの物価については、野菜などは量り売りで買えるので一人暮らしには優しい。一方で肉類は高く、相場は日本の2倍くらいでしょうか。ただ頻繁に半額に近いセールをするので、上手く買物をすれば日本とそう変わらない出費で自炊できます。ちなみに酒類は、ものにもよりますが総じて安いです。
いっぱい買物した時やいっぱい買物した日は、EPFL駅からメトロで帰ります。

19時:帰宅・買物
研究室で新しいメンバーが来たときや一大発表が終わった時、木曜日に飲むことが多かったです。というのも、金曜夕方からは週末に向けて家族の家に帰ったり旅行準備を始める人が多いため。店は決まって、サテライトという大学内のバー(クラブ?)でした。サテライトには70種類以上のビールがあり、学生証で支払いが可能です。漫画ブラックジャックのフランス語版や、モンスターボールの装飾があり、欧州人からした日本の文化ってやっぱりこういうものが先に浮かぶのかなって思いました。食べものの持ち込みは可だったり、普通に建物の入口前に座りこんで騒ぐ人たちも。

20時:ばんごはん
自分は滞在中、旅行を除いて一度も夕食を外食せず自炊で過ごし切りました。レシュティという、スイスドイツ語圏の伝統料理があるのですが、これのインスタント版が売られており簡単に作れてよかったです。これにソーセージとオニオンを炒めたものを付け合わせ、ラクレットチーズをかければ一食完成。写真はイ○スタ映しないので割愛()
ワインも安いんですが、イマイチスイスワインは口に合わずあまり飲みませんでした。

自由時間・シャワー・就寝
帰宅してからの時間は、ほとんど週末の予定を考えることに費やしていました。
そのため、あまり休まる感じではなかったです 笑
月1で共有ルームのクリーンチェックがあり、これが意外と厳しい。何回かリチェックを食らったので、チェック前日の晩はルームメイトで担当箇所等を相談してお掃除してました。

休日編
平日は毎日研究室に出る一方で、休日は毎週のように旅行に出かけていました。
以下は、留学滞在中の4ヶ月で訪れた主な名所をマーキングしてます。

今回は折角なので、スイスの名所をちょこっと紹介します 笑
鉄道好きなので鉄分多めです 笑

ブリエンツ・ロートホルン鉄道
インタラーケンからブリエンツ湖に沿って少しいったところに小さな町ブリエンツ。ここからロートホルンに向けて走る登山列車は、スイス国内で唯一電化されてない区間。そう、蒸気機関車で山に登れるのです。自分がいったときはからっとした秋空。ブリエンツ湖の何とも言えないエメラルド色と、山肌の紅葉、透き通る青色が非常に映えます。勿論ハイキングコースもあります。といっても、本当に山の斜面を横切るような険しい山道。ゆとりな自分は、最初に頂上まで機関車でのぼって、途中駅までハイキングで下山しました()。ハイキングコースの途中では何度も登山列車の線路と交差し、豆粒の様な機関車が遥か下から後ろにそびえる頂上までシュポシュポいいながら上りゆくのを見届けることができます。

ブリエンツ湖の蒸気船に乗ってクルージングすることもできます。

ベルニナ急行
世界遺産にも登録されたベルニナ急行。有名なオープンループ橋や橋は見たことある方も多いんじゃ無いでしょうか。絶景が常に広がる・・・というわけでも無いですが、鉄道ファンなら一度乗るべし。パノラマ車が一般的ですが、実は先頭車両は指定席券無しで乗れます。左右に広がる名所を自由に見れて、窓を開けて身を乗り出したりも出来るので(危ない)オススメです。ただしローザンヌからは遠い場所に路線があります。移動にはこちらも有名な氷河急行に乗りました。

ハイジの村
スイスと言えば、誰もがまずハイジを思い浮かべるのではないでしょうか。デルフリ村のモデルにもなったマイエンフェルトからおじいさんの家まで、実際にハイキングできます。

フランス語研修
 EPFLでは、セメスター前に語学の授業3週間を無料で取ることができます!ローザンヌはフランス語圏ですので、フランス語を選択しました。私は第二外国語がフランス語だったのと、個人で少し勉強を進めていたので中級クラスに挑戦しました。B2レベル(仏検二級―準一級レベル)で志望したのですが、あえなくA2クラス(三級レベル)になりました・・・。ところが授業に行ってびっくり。周りは欧州系の学生ばかりで、アジア系は自分ひとり。しかも彼らは小学生の時に3年間程既にフランス語を学習していて、自信がないからこのレベルにした、という学生ばかり。文法だけは勝っていたものの、スピーキング・リスニングに相当苦労しました。先生の指示もオールフランス語で、何やっていいかわからないこともしばしば。しんどかったけど刺激的でした 笑 ただ、放課後によくクラスメートみんなで近くのレマン湖畔にいって飲むのは楽しかったです。
 当留学では授業は基本的に取れないので、研究とはまた別の経験ができてよかったです。

終わりに
 研究内容について一切ここまで触れませんでしたが、私は自身の修論の研究に関連するテーマをEPFLの共同研究先で行うことにしました。何が目的か、そのためにどういう実験が必要か等は、基本的に自分からどんどん発言していかないといけなかったです。頻繁にメンターの先輩に相談していましたが、英語でも十分に意図が伝わるよう毎回スライド等を用意していました。思った以上に時間がかかってしまい、現地の研究だけでは論文を書くことはできませんでした。しかしながら、今の研究室には無かったノウハウを得ることができ、修士研究の進捗に大きく寄与しています。
 つきなみですが、留学は自分の価値観を変えますし、サバイバル的な意味で自身を強くすると思います。また、単に留学すればいい、というわけではなく、留学に挑戦して、さらに現地でいかに挑戦するかが大事だと思います。この留学を通して自分は何を達成したいのか、明確な意思をもって下さい。
 このGMEプログラムは語学プログラムではありません。しかし、この経験を経て得られる力は、英語力も含めそれを遥かに凌ぐものだったと感じています。
 末筆となりましたが、このGMEプログラム派遣学生に選抜及びサポート下さった先生方、派遣先のEPFLのJurgen先生にこの場をお借りしてお礼申し上げます。有難う御座いました。

精密機械工学専攻 金研究室修士1年 森下 靖久

留学生の1日
2022年度
-> 精密工学専攻 伊藤高松研究室修士2年 水谷 あやな
-> 機械工学専攻 ムテルドゥ研究室修士1年 谷内田 大貴
-> システム創成学専攻 川畑研究室修士1年 諸星 璃月

2021年度
-> システム創成学専攻 髙橋研究室修⼠課程1年 森島 拓⽣

2018年度
-> システム創成学専攻 鳥海研究室修士1年 菊田 俊平
-> 機械工学専攻 高木・杵淵研究室修士2年 堀 直樹
-> 精密工学専攻 梅田研究室修士2年 岡田 有希
-> 機械工学専攻 山中研究室修士1年 樗木 浩平

2017年度
-> システム創成学専攻 村山研究室修士1年 木村 圭佑
-> 精密機械工学専攻 金研究室修士1年 森下 靖久
-> 機械工学専攻 高木・杵淵研究室修士2年 中西 紘章

2016年度
-> 精密工学専攻 梶原研究室修士1年 菊池 章
-> システム創成学専攻 福井研究室修士1年 四方 裕

2015年度
-> 精密工学専攻 小谷研究室修士1年 加藤 直之
-> 機械工学専攻 塩見研究室修士1年 桐谷 絵美

2014年度
-> 機械工学専攻 塩見研究室修士2年 二田 智史
-> 精密工学専攻 藤井研究室修士2年 松本 倫実

留学プログラム

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