こんにちは、塩見研究室の修士2年の大澤広祐です。僕は昨年の8月から、機械工学専攻を含む3専攻で実施されているGME交換留学プログラムを利用して、スウェーデンのストックホルムにあるKTHに留学しています。

この日記では、ストックホルムでの暮らしや研究の様子について短めにお伝えしたいと思います。

ストックホルムは北欧最大の都市ではあるのですが、人口100万人と東京の10分の1なので、落ち着いた雰囲気で過ごしやすいです。大学キャンパスの裏に森が広がっていたり、湖が街のあちこちに点在していたり、自然と共存しているのが特徴です。僕にとって初めての海外生活だったので、治安だったり、アジア人に対する偏見だったり、不安なことはたくさんありましたが、いわゆる歌舞伎町みたいなちょっと緊張する通りも全くなく、人柄も親切な方ばかりで、初めての海外にぴったりだったのではないかなと思います。

下の写真は、僕の生活の拠点であるKTHのキャンパスです。1月初めに撮ったもので、この頃は綺麗な雪景色が楽しめましたが、16時ごろには日が暮れてしまうのが難点でした。

僕の暮らしを少しだけ紹介させていただきます。僕は幸運にもキャンパス内の寮をいただけたので、1日がキャンパス内で完結することが多いです。8時過ぎに起きて、9時ごろに研究室に行きます。かつては午前中を寝て潰すのが日常だったので生活リズムはだいぶ成長しました。

研究室はとても福利厚生?が整っていて素晴らしいです。無料でコーヒーや紅茶が飲めて、ラテやモカ、ココアまで選び放題です。そして、週に2回、バナナやりんご、オレンジなどのフルーツが支給されます。もちろん大量にあるわけではありませんが、小腹が空いた時や集中力が切れたときにとても助かります。バナナが人気なのですが、個人的にはりんごを丸かじりするのが外国って感じがして好きです。

午後になるとFikaというコーヒーブレイクが時々入ります。博士の学生や大学がパンやケーキを準備してくれて、みんなでそれを囲いながらのおやつ休憩です。

研究室のメンバーはスウェーデン出身の人は意外と少数で、イタリアやフランス、インドに中国など色んな出身の人がいて国際色が豊かです。みんな自国を出て研究しに来ているからなのか熱心な人が多く、モチベーションを上げてくれる環境です。ただ研究自体は苦労することが多いです。何せ始めは先生が何を言っているのか半分もわからないし、うまく質問もできません。毎ミーティングでスライドを用意したり、積極的に質問したり、色々試行錯誤しながら一歩一歩進めてきましたが、一人前とは言えないレベルだと思います。まだもう少し精進します。

18時、19時ごろになってくるとだいたいの人が研究を終えて帰路に着きます。修士学生のエリアは19時で自動的に明かりが落ちるので、闇の中で勉強を続けない限り半ば強制的に帰宅になります。

夕食は自宅でルームメイトとともに取ることが多いです。それぞれの国の料理を交換しあったりして、とても楽しいです。時には外食することもありますが、一般的にレストランは結構高く、一番安いケバブ系のジャンクフードでも1500円はかかってしまうので学生には厳しいですね。

最初は全く新しい環境に対して不安しかありませんでしたが、心のワクワクを信じて飛び込んでみて良かったと心から感じています。サポートしていただいた方々への感謝を忘れず、残り2ヶ月大切に過ごしていきたいと思います。