私は現在スウェーデンのストックホルムにあるKTH(スウェーデン王立工科大学)に留学しています。大学入学当初から留学には興味があり、現地で研究ができる点に魅力を感じて工学系の3学科で運営されているGMEというプログラムに応募しました。留学中の生活は主に研究に軸足を置いたものですが、夏学期には講義も2つとっていました。
私が普段研究を行っている場所は理論化学や流体など様々な分野の専門家が集まっているところで、また、部屋を共有している他の学生が頻繁に周りでディスカッションが交わしているなど刺激の多い環境です。朝はだいたい9時ごろに行っていますが、皆朝が早く、8時より前に来ている人も多いようです。皆が集まれるカフェスペースがあり、コーヒースペースやフルーツが置いてあるなど設備が非常に充実しています。12時になるとみんなそこに集まって昼食をとっていて、スウェーデン以外の出身の人も多いため色々な国の話を聞くことができるのが面白いです。
講義については、専門分野の講義とスウェーデン語の2つを受講していました。スウェーデンでは日本よりもとる講義の数が少ない代わりに一つ一つの講義により多くの時間がかける必要があります。特徴的なのが多くの講義で座学以外にペアワークで行う実践演習の場があることで、私がとっていた講義では週に一回午後にペアワークの時間が5時間ほど設けられていました。スウェーデン語の講義については、とても面白かったのですが、スウェーデンの人は皆英語が上手いため残念ながらまだ使う機会があまりありません。
スウェーデンを留学先に選んだ理由はGMEプログラムの候補大学でそれぞれ選択可能な研究分野のうちで、興味のある研究がKTHでできそうだという理由からでしたが、半年ほど過ごしてみてとても暮らしやすい場所で、結果的にこの国に来られてとても良かったと感じています。