グローバル機械工学人材交流プログラム

留学生の1日

精密工学専攻
小谷研究室修士1年
加藤 直之

精密工学専攻 小谷研究室修士1年 加藤 直之
留学先:ライス大学

9時:起床

写真:自宅

朝食はコーンフレーク、ヨーグルト、ピーナッツサンドなど。簡単に済ませて学校へ。
自宅から最寄り駅までは徒歩5分。
学校までは2駅であったため、天気のいい日は徒歩で通学(約25分)。


写真:大学キャンパス

10時:研究室到着
研究開始。
疑問点等があれば面倒を見てくださるインド人学生へ質問。

13時:昼食
基本的には各々が自席で昼食。他の研究室の友人と食事に行くことも。
月曜日は昼食つきのセミナーへ参加。アメリカ各地の有名大学から招待された教授の講演をサンドイッチを片手に聴講。
火曜日は日本語ランチタイムと呼ばれる、日本語の授業を履修している学生との交流会へ参加。

14時:研究再開

14時半〜16時(水曜日のみ):研究室ミーティング
毎週1人ずつ発表。
発表中も先生や学生が積極的に質問するため、かなり長引きがち。

18時過ぎ:友人とジムへ
日本語ランチタイムで知り合ったアメリカ人の学生とジムで筋トレ。週3〜4回くらい。
その後一緒に食事やバーに行くことも。


写真:トレーニングジム

21時頃:帰宅
更新されたCNN student newsを見つつ、シェアハウスの友人と談笑しリラックス。

24〜25時:就寝

週末の過ごし方
留学直後は留学生とともに、毎週末ヒューストン近郊の公園やNASAなどの観光地に行っていました。
大学周辺には美術館や博物館があり、学内で様々な部活動の試合が行われる機会も多かったため、休日も度々大学近辺で過ごしていました。
留学後2ヶ月を過ぎ観光地に行き尽くした後は、スポーツ観戦、ホームパーティー、留学生との飲み会などに参加していました。


写真:ジョンソンスペースセンター アポロ計画当時の旧管制室


写真:NASA 研究モジュール

基本的にはヒューストンを出ることはなかったのですが、アメリカ国内旅行が比較的安いため、感謝祭週間やクリスマス休暇には、東海岸や西海岸へ友人と旅行に行きました。


写真:Apple本社


写真:Intel博物館


写真:ゴールデンゲートブリッジ


写真:ハーバード大学図書館


写真:スタンフォード大学

 私は大学入学直後から、語学力の向上や異文化に触れる事を目的として、機会さえあれば海外に留学できればと考えておりました。そんな折に、留学ができると同時に、日本での研究と異なった分野についても学ぶことができる本プログラムを知り、留学を決意いたしました。実際に留学を終えて、英語に関しては、渡米直後はまったく聞き取れず会話に苦労する場面も多かったのですが、最終的には大方理解できるようになり、コミュニケーションを取ることができるようになりました。英語を話す場面や日常生活において数多くの失敗を経験し、いい意味で恥をかくことに対する怖さに慣れ、積極的に話せるようになったと感じております。また同時に、母国語が英語である学生とのレベルの差も実感いたしました。留学終盤にも、自らの考えや気持ちを100%表現することができずもどかしい場面に多々直面いたしました。今後の更なる英語学習の必要性を感じております。

 ライス大学での生活を通じ、中国やインドをはじめとした他国からの優秀な留学生や現地学生はもちろんのこと、東大をはじめとした日本人留学生、産総研からの派遣研究者、ライス大学の日本人教授、大学に隣接した医学研究所で働く医者など、様々なバックグラウンドを持つ人との交流があり、新たな知見を得ることができたとともに、彼らと同様に自分も努力しなければと強く刺激を受けました。

 研究では、粘液細菌と呼ばれるバクテリアの行動に寄与する因子(バクテリア間の距離、サイズなど)を、画像処理を用いて特定する研究を行っておりました。インド人のドクターの方が身の回りの世話や研究の指導してくださったのですが、初期の頃は訛りのきつい英語がまったく聞き取れず、進捗がほとんど得られない期間もありました。しかし、英語力の上達とともに議論の回数が増え、自由に楽しく研究を行うことができました。毎週開かれる研究室ミーティングでは、理解ができない場面では発表者の発言を遮り質問をし、自らが納得するまで白熱した議論を行うなど、議論やミーティングに対する考え方の違いを肌で感じることができました。

 私は、海外での研究経験が積める事と同様に、「遠く離れた異国で一人で生活をする」経験ができたことが自分の人生において非常に有意義であったと感じております。日々の生活の中で、言語、食、生活習慣、宗教、人種に対する意識の違いを目の当たりにし、日本の生活では気付きもしなかった価値観について知り、考えることができました。また一人で過ごすことで、内省的な時間を持てたことも非常に良い機会でした。自らの将来について、海外を含めたより広い視野で再考するきっかけになったと感じております。この経験は今後の研究生活や人生において活きるだろうと確信しています。

 ここをご覧になった皆様が留学を決意されると幸いです。積極的に周囲の学生や教授と交流し、数多くの新鮮な経験をし、充実した留学生活を送られることを心より願っております。

精密工学専攻 小谷研究室修士1年 加藤 直之

留学生の1日
2022年度
-> 精密工学専攻 伊藤高松研究室修士2年 水谷 あやな
-> 機械工学専攻 ムテルドゥ研究室修士1年 谷内田 大貴
-> システム創成学専攻 川畑研究室修士1年 諸星 璃月

2021年度
-> システム創成学専攻 髙橋研究室修⼠課程1年 森島 拓⽣

2018年度
-> システム創成学専攻 鳥海研究室修士1年 菊田 俊平
-> 機械工学専攻 高木・杵淵研究室修士2年 堀 直樹
-> 精密工学専攻 梅田研究室修士2年 岡田 有希
-> 機械工学専攻 山中研究室修士1年 樗木 浩平

2017年度
-> システム創成学専攻 村山研究室修士1年 木村 圭佑
-> 精密機械工学専攻 金研究室修士1年 森下 靖久
-> 機械工学専攻 高木・杵淵研究室修士2年 中西 紘章

2016年度
-> 精密工学専攻 梶原研究室修士1年 菊池 章
-> システム創成学専攻 福井研究室修士1年 四方 裕

2015年度
-> 精密工学専攻 小谷研究室修士1年 加藤 直之
-> 機械工学専攻 塩見研究室修士1年 桐谷 絵美

2014年度
-> 機械工学専攻 塩見研究室修士2年 二田 智史
-> 精密工学専攻 藤井研究室修士2年 松本 倫実

留学プログラム

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